メール配信ツール比較!EC向けおすすめ2026

EC向けのメール配信ツールを選ぶ際、「月に何通送れるか」「HTMLメールを作れるか」だけで判断すると、導入後に施策が広がらない可能性があります。
EC事業者にとって重要なのは、購入履歴・閲覧履歴・会員属性・カゴ落ちなどの顧客データを活用し、適切な相手へ適切なタイミングで配信できるかどうかです。たとえば、初回購入者へのフォロー、購入商品に応じたクロスセル、一定期間購入がない顧客への掘り起こしなどは、一斉配信機能だけでは実現しにくい施策です。
本記事では、Mailchimp、Klaviyo、配配メール、blastmailを中心に、EC向けのメール配信ツールを比較します。ステップメール、セグメント配信、A/Bテスト、ECカートやCRMとの連携、料金の考え方、運用負荷などを整理し、自社に合うツールを選ぶための判断材料を紹介します。
なお、料金、プラン名、機能、配信上限、連携可能なサービス、サポート内容は変更される場合があります。本記事の内容は2026年9月1日時点で確認できる公式情報をもとに整理したものですが、導入前には必ず各社の公式サイト、料金表、契約約款、最新の仕様をご確認ください。
EC向けメール配信ツールのおすすめ|比較前に押さえる選定方針
メール配信ツールのランキングは、すべての企業に当てはまる絶対的な順位ではありません。
EC事業者によって、必要な機能は異なります。たとえば、D2CやBtoC ECで購入・閲覧データを細かく使いたい企業と、BtoB ECで法人顧客や営業担当者との連携を重視する企業では、適したツールが変わります。
本記事では、以下の評価軸をもとに、各サービスを「どのような事業者に向いているか」という観点で比較します。
- ECカート、受注管理、CRMとの連携性
- ステップメールやシナリオ配信の柔軟性
- 購入履歴や属性を使ったセグメント配信
- A/Bテスト、効果測定、売上計測
- 料金体系の分かりやすさ
- 日本語でのサポートや国内運用への適合性
- メール作成やリスト管理にかかる運用負荷
- 将来的なマーケティング施策の拡張性
海外製ツールは、顧客行動データを活用した自動化や高度な分析に強みがある一方、日本語サポート、国内サービスとの連携、社内の運用体制が導入の壁になることがあります。
一方、国内製のメール配信システムは、日本語での管理画面やサポート、国内企業向けの運用ノウハウに強みがあります。ただし、ECカートとの標準連携や高度な行動データ活用については、個別確認が必要です。
おすすめのツールと事業者タイプ
ツール | 主な強み | おすすめの事業者像 |
|---|---|---|
Klaviyo | ECデータを活用した自動化・セグメント・分析 | BtoC EC、D2C、リピート購入を高度化したい企業 |
Mailchimp | メール作成、基本的な自動化、外部連携 | 海外展開やメールマーケティングを幅広く始めたい企業 |
配配メール | 国内運用、セグメント、ステップメール、営業連携 | BtoB EC、法人営業、国内サポートを重視する企業 |
blastmail | 一斉配信、HTMLメール、配信基盤、操作性 | まずは安定したメルマガ配信を始めたい企業 |
Klaviyo
Klaviyoは、ECの顧客データや行動データを起点に、メールやSMSなどのマーケティング施策を自動化したい事業者に向くツールです。
購入、閲覧、カゴ落ち、メールへの反応などのイベントをもとに、顧客をセグメント化し、フローと呼ばれる自動配信を組み立てる運用に適しています。Shopifyなど主要なECプラットフォームとの連携を前提に、顧客データと商品・注文情報をマーケティングへ活用しやすい点が特徴です。(klaviyo.com)
特に、以下のような施策を実施したい企業に適しています。
- カゴ落ちメール
- 初回購入後のオンボーディング
- 購入商品に応じたクロスセル
- リピート購入のリマインド
- 休眠顧客の掘り起こし
- 顧客ランクや購入金額に応じた配信
- メールとSMSを組み合わせた接客
一方で、顧客データの設計やイベント定義を適切に行わないと、機能を十分に活用できません。英語のヘルプや海外仕様の考え方に対応できる担当者がいるか、国内のECカートや社内システムと連携できるかを確認しておきましょう。
Mailchimp
Mailchimpは、メールマーケティングを中心に、テンプレートを使ったメール作成、リスト管理、セグメント配信、自動化などを幅広く利用したい企業に向きます。
公式には、ShopifyやWooCommerceなどとの連携を通じて、顧客情報や注文情報を取り込み、購入後フォローやカゴ落ちメール、商品レコメンドなどに活用できる機能が案内されています。ただし、利用できる機能は連携方法や契約プランによって異なります。(mailchimp.com)
メールのA/Bテストでは、件名、差出人名、本文、配信時間などをテストできます。プランによって利用できる範囲が異なり、公式ヘルプではメールのA/BテストはEssentials以上が対象とされています。(mailchimp.com)
海外向けの情報発信、多言語展開、メール配信を起点にしたマーケティングを始めたい企業に適しています。一方、日本国内のECカートとの連携可否や、日本語での導入支援が必要な場合は、事前に確認が必要です。
配配メール
配配メールは、国内企業向けのメール配信・メールマーケティングに対応し、セグメント配信、ステップメール、シナリオメール、効果測定、外部システム連携などを活用したい事業者に向きます。
顧客データベースの項目や属性情報を条件に配信対象を絞り込めるほか、登録日や特定の日付を起点にステップメールを配信できます。公式サイトでは、メールの開封やクリックを基に、顧客を指定のグループやステップメールプランへ自動移動させるシナリオメール機能も案内されています。(hai2mail.jp)
BtoC ECだけでなく、BtoB ECや法人営業との連携にも活用しやすい構成です。Salesforceやkintoneなどの外部システムとの連携に対応しているとされていますが、API連携では自社側でプログラムの用意が必要となる場合があるため、連携範囲と開発負荷を確認しましょう。(support.haihaimail.jp)
blastmail
blastmailは、複雑なマーケティングオートメーションよりも、安定した一斉配信、HTMLメール作成、ターゲット配信、効果測定、リスト管理を重視する事業者に向きます。
公式サイトでは、HTMLメールエディタ、ターゲット配信、ステップメール、登録フォーム、開封・クリック測定、API連携、DKIM署名などの機能が案内されています。(blastmail.jp)
料金は登録アドレス数を基準とする体系で、公式FAQではLightプランが5,000アドレスまで月額4,000円、Standardプランが10,000アドレスまで月額8,000円からと案内されています。料金は税抜き表示や契約条件、初期費用、プラン変更によって変わるため、見積もり時に総額を確認してください。(blastmail.jp)
メルマガ配信を短期間で立ち上げたい企業や、配信対象をリスト単位で管理する運用には適しています。一方、閲覧イベントや購入イベントを細かく組み合わせた複雑な分岐シナリオが必要な場合は、上位プランや別のマーケティングツールとの比較が必要です。
EC向けメール配信ツールの比較表
まずは、4ツールの主要機能を一覧で比較します。
比較項目 | Klaviyo | Mailchimp | 配配メール | blastmail |
|---|---|---|---|---|
ECデータ活用 | 強い。購入・閲覧などの行動データを活用しやすい | 連携先・プランにより対応 | 顧客データベース、API・CSV連携を活用 | CSV、API、ターゲット配信を中心に活用 |
ステップメール | あり。行動起点のフローに強い | あり。Customer Journeyなど | あり。プランによる制限に注意 | あり |
セグメント配信 | 高度な条件設定に対応しやすい | 属性・タグ・購入情報など | 顧客データベース項目で抽出 | ターゲット配信に対応 |
A/Bテスト | あり。詳細は契約プランを確認 | あり。対象変数・プランを確認 | Standard、Premium、Bridgeなどで利用可能 | 機能・プランを要確認 |
購入後フォロー | 得意 | EC連携時に対応可能 | データ連携設計が必要 | シンプルな設計向け |
カゴ落ち対策 | 得意 | EC連携時に対応可能 | データ連携・構築方法を要確認 | 連携方法を要確認 |
日本語サポート | 事前確認が必要 | 事前確認が必要 | 国内向けサポート | 国内向けサポート |
料金の基準 | アクティブプロフィールなど | 連絡先数・プラン・送信数など | 顧客レコード数・プランなど | 登録アドレス数 |
向いている運用 | 高度なCRM・自動化 | メール中心の総合運用 | 国内企業の営業・マーケティング | 一斉配信・定期メルマガ |
上表の「あり」は、すべてのプランや連携方法で同じように使えることを意味しません。特に、ステップメール、A/Bテスト、コンバージョン計測、API連携は、契約プランや追加オプションで利用条件が変わる場合があります。
料金比較は「月額」ではなく総コストで見る
メール配信ツールの料金は、単純な月額料金だけで比較できません。主に以下の課金単位があります。
課金方式 | 料金が増える主な条件 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
登録アドレス数 | 保有する宛先数 | 一斉配信を大量に行う企業 | 休眠アドレスも課金対象になる場合がある |
アクティブプロフィール数 | 配信対象として管理する顧客数 | 顧客行動データを活用する企業 | 定義上の「アクティブ」の確認が必要 |
顧客レコード数 | データベースの登録件数 | 顧客管理と配信を一体運用する企業 | 月内最大件数で計算される場合がある |
配信通数 | 月間のメール送信数 | 少数リストに高頻度で配信する企業 | ステップメールや自動配信も通数に含まれる場合がある |
機能・オプション | API、専用サポート、分析など | 高度な連携や支援が必要な企業 | 基本料金以外の費用が発生する |
たとえば、登録者が1万人いても、毎月の配信対象が3,000人だけであれば、アクティブ顧客数を基準にした料金体系が有利になる場合があります。
反対に、休眠顧客や配信停止者を削除せずに保有し続けると、配信していない顧客まで料金計算に含まれる可能性があります。
料金を比較する際は、次の条件を揃えて見積もりを依頼しましょう。
- 現在の登録アドレス数
- 実際に配信するアクティブ顧客数
- 月間の一斉配信回数
- 自動配信のシナリオ数
- 1シナリオあたりの配信ステップ数
- API連携の有無
- 導入支援や運用代行の有無
- 初期費用
- 最低契約期間
- 超過料金
- 配信停止者やエラーアドレスの扱い
Mailchimpの公式料金ページでは、Freeプランは250コンタクトまで、月間送信数は最大500通と案内されています。また、Essentials、Standard、Premiumなどの有料プランが用意されていますが、表示価格は選択する連絡先数、地域、キャンペーン、契約条件などによって変動するため、画面に表示された金額を自社の最終料金と断定しないようにしましょう。(mailchimp.com)
Klaviyoは、公式料金ページでFreeプランを最大250アクティブプロフィール、月間500通までと案内しています。有料プランではアクティブプロフィール数などに応じて料金が変わるため、ECサイトの会員数ではなく「実際にマーケティング対象として管理する顧客数」を確認することが重要です。(klaviyo.com)
配配メールは、公式サポートサイトで顧客レコード数の月内最大値に応じて月額基本料金が変動する従量課金制と説明しています。初期費用はプランごとに異なり、Light、Standard、Premium、Bridgeの料金区分が案内されていますが、Lightは新規販売や他プランからの変更受付を終了しているとの記載もあるため、現行プランは問い合わせ時に確認が必要です。(support.haihaimail.jp)
EC向けメール配信ツールを比較する7つのポイント
ECのメール配信では、配信通数や月額料金だけでなく、「どのデータを使い、どの施策を、どの程度自動化できるか」を確認します。
BtoC ECでは、カゴ落ち、閲覧離脱、購入後フォロー、定期購入の更新前案内、休眠顧客の掘り起こしなどが代表的な施策です。
BtoB ECでは、資料請求後の情報提供、見積もり後のフォロー、法人会員向けの新商品案内、業種別の商品提案、営業担当への通知などが重視されます。
ECカート・受注管理・CRMとの連携性
最初に確認したいのは、現在利用しているシステムからどのデータをメール配信ツールへ渡せるかです。
確認対象となるシステムは、次のとおりです。
- ECカート
- 受注管理システム
- 会員管理システム
- CRM
- SFA
- CDP
- MA
- POS
- 問い合わせ管理システム
- 商品・在庫管理システム
連携方式には、標準連携、アプリ連携、API連携、CSVインポート、Webhookなどがあります。
標準連携は導入しやすい一方、取得できるデータ項目や更新頻度に制限がある場合があります。API連携は柔軟性が高い一方、自社での開発や保守が必要になることがあります。CSV連携は低コストで始めやすいものの、定期的な出力・加工・アップロードが運用負荷になりやすい方法です。
連携時に確認するデータ項目
データ | 活用例 | 確認ポイント |
|---|---|---|
顧客ID | 顧客情報の重複防止 | メールアドレス以外の一意キーを使えるか |
購入履歴 | 購入後フォロー、クロスセル | 商品、カテゴリ、金額、購入日まで取れるか |
閲覧履歴 | 閲覧商品のリマインド | ページ閲覧イベントを取得できるか |
カゴ情報 | カゴ落ちメール | カゴ投入だけか、決済直前まで取れるか |
会員ランク | VIP向け配信 | ランク更新を自動反映できるか |
定期購入情報 | 更新前、解約防止 | 次回発送日や契約状態を取得できるか |
配信反応 | シナリオ分岐 | 開封、クリック、購入を条件にできるか |
商品情報 | 商品紹介、レコメンド | 商品名、画像、価格、在庫を連携できるか |
Klaviyoでは、ECプラットフォームとの連携を通じて顧客データやイベントデータを活用する構成が案内されています。MailchimpもShopifyやWooCommerceなどとの連携で顧客情報・注文情報を取り込み、セグメントや購入後の自動化に活用できます。(mailchimp.com)
配配メールの場合、外部システムから顧客リストを取り込んだり、配信効果測定データを外部システムへ送信したりするAPI連携が案内されています。ただし、連携用プログラムの開発が必要になるケースがあるため、連携費用を含めて検討します。(hai2mail.jp)
ステップメール・シナリオ配信の柔軟性
ステップメールとは、登録日、購入日、資料請求日などを起点に、あらかじめ設定した複数のメールを自動配信する仕組みです。
ECでは、次のようなシナリオが考えられます。
初回購入者向けシナリオ
- 購入直後:お礼、配送案内、問い合わせ窓口
- 到着予定日後:使い方、保管方法、注意点
- 到着から7日後:レビュー依頼
- 到着から14日後:関連商品の紹介
- 次回購入時期の前:買い替え・補充の案内
カゴ落ちシナリオ
- カゴ投入から数時間後:購入忘れの案内
- 翌日:商品の特徴や不安解消情報
- 数日後:在庫やキャンペーンの案内
休眠顧客向けシナリオ
- 最終購入から一定期間後:新商品や人気商品を案内
- 反応があった場合:カテゴリ別のおすすめ商品を配信
- 反応がない場合:アンケートや配信内容の選択肢を提示
- さらに反応がない場合:配信頻度を下げる、または対象から除外
ツールを比較するときは、「ステップメールがあるか」だけでなく、次の条件を確認してください。
- 起点にできるイベント
- 配信間隔を日単位・時間単位で設定できるか
- 曜日や時間帯を指定できるか
- 開封やクリックで分岐できるか
- 購入済みユーザーを除外できるか
- 配信停止や退会を即時反映できるか
- 同じ顧客が複数のシナリオに入った場合の制御
- シナリオごとの優先順位
- 商品や在庫の変動を反映できるか
- シナリオ全体の成果を確認できるか
Klaviyoは、顧客行動やイベントを起点としたフローを構築する用途に適しています。MailchimpもCustomer Journey Builderなどの自動化機能を提供しています。Mailchimpの公式ページでは、購入後フォロー、カゴ落ち、再購入促進などの自動化例が案内されています。(mailchimp.com)
配配メールでは、登録日や誕生日などを起点としたステップメールに加え、開封やクリックを基に顧客を別グループやステップメールプランへ移動させるシナリオメールが案内されています。(hai2mail.jp)
blastmailにもステップメール機能がありますが、複雑な購買イベントの分岐や複数シナリオ間の優先制御が必要な場合は、無料トライアルやデモで実際の設定画面を確認しましょう。(blastmail.jp)
セグメント配信とパーソナライズ機能
セグメント配信は、顧客を条件別に分類し、それぞれに異なるメールを送る機能です。
代表的なセグメントには、次のようなものがあります。
- 初回購入者
- 2回以上購入した顧客
- 一定金額以上の購入者
- 最終購入から30日以上経過した顧客
- 特定カテゴリーの購入者
- 特定商品を購入していない顧客
- 会員ランクが高い顧客
- 特定地域の顧客
- メールを開封したが購入していない顧客
- 商品ページを閲覧したが購入していない顧客
- 定期購入を契約中の顧客
- 法人会員と個人会員
セグメントを細かくしすぎると、配信対象数が少なくなり、分析結果が安定しないことがあります。また、セグメントごとにメールを作成すると運用負荷も増えます。
最初からすべての顧客を細かく分類するのではなく、以下のように売上への影響が大きいセグメントから始めるとよいでしょう。
- 初回購入者
- リピーター
- 休眠顧客
- 高単価顧客
- 特定カテゴリの購入者
- カゴ落ち顧客
セグメント設計では、条件の定義を文書化することも重要です。
たとえば「休眠顧客」を、最終購入から180日以上購入がない人とするのか、90日以上メールにも反応がない人とするのかで、対象者は変わります。
セグメント定義の例
セグメント名 | 条件例 | 主な施策 | 除外条件 |
|---|---|---|---|
初回購入者 | 購入回数が1回 | 使い方、レビュー依頼 | 返品・キャンセル済み |
リピーター | 購入回数が2回以上 | 新商品、先行販売 | 配信停止者 |
高LTV顧客 | 累計購入金額が一定以上 | 限定商品、優待 | 直近で苦情あり |
休眠顧客 | 最終購入から90日以上 | 再購入、クーポン | 直近で退会 |
カテゴリ関心層 | 特定カテゴリを購入・閲覧 | 関連商品の提案 | 直近購入済み |
カゴ落ち | カゴ投入後未購入 | 購入リマインド | 購入完了者 |
Klaviyoは、顧客プロフィール、イベント、属性を組み合わせたセグメントを作る運用と相性がよいサービスです。Mailchimpも、タグ、購買情報、行動情報などを使ったセグメント配信を案内しています。(mailchimp.com)
配配メールでは、年齢や性別などの属性情報、顧客データベースの項目を条件に配信対象を絞り込めます。氏名、会社名、担当営業名、カテゴリ名などの顧客情報を件名や本文へ差し込むことも可能です。(hai2mail.jp)
A/Bテスト・分析・売上計測
メール配信の改善では、開封率だけを見ないことが重要です。
開封率が高くても、商品ページへのクリックや購入につながっていなければ、EC施策としては改善余地があります。
確認したい指標は以下のとおりです。
- 到達率
- エラー率
- 開封率
- クリック率
- クリック者数
- クリック後の購入率
- コンバージョン数
- 配信経由売上
- 購入単価
- 配信停止率
- 迷惑メール報告率
- シナリオ別の売上
- セグメント別の反応
A/Bテストでは、次の要素を一度に一つずつ検証します。
- 件名
- 差出人名
- プリヘッダー
- 配信曜日
- 配信時間
- メイン画像
- CTAの文言
- CTAの位置
- 商品数
- 割引の見せ方
- 商品紹介の順番
- テキスト量
Mailchimpの公式ヘルプでは、メールのA/Bテストで件名、差出人名、本文、配信時間をテストできると案内されています。また、結果の判定指標として開封率、クリック率、売上などを利用できる説明があります。(mailchimp.com)
配配メールにもA/Bテスト配信機能がありますが、公式サポートではStandard、Premium、Bridgeプランなどが対象で、スポット配信やステップメールでは利用できないと説明されています。A/Bテストを重視する企業は、契約予定プランでの利用可否を確認してください。(support.haihaimail.jp)
A/Bテストの実務手順
- 改善したい指標を一つ決める
- 比較する要素を一つに絞る
- 配信対象の条件を統一する
- 配信時間や割引条件を揃える
- テスト対象をランダムに分ける
- あらかじめ判定指標を決める
- 結果を記録する
- 勝ちパターンを次回配信へ反映する
「件名Aと件名Bを比較した結果、Bの開封率が高かった」というだけでは、売上への影響は判断できません。ECでは、最終的にクリック率、購入率、配信経由売上まで確認します。
また、メールの開封は受信環境や画像読み込みの影響を受けるため、開封率だけを絶対的な成果指標にしないことも大切です。
売上帰属で確認すること
ツールによって、メール経由売上の計測方法は異なります。
- メール内リンクに付与するパラメータ
- クリックから購入までの計測期間
- 最終クリック方式か、複数接点方式か
- 同一顧客が複数メールをクリックした場合の扱い
- クーポン利用を基準にするか
- クロスデバイス購入を追跡できるか
- 外部ECカートとの連携範囲
- Google Analyticsなどとの数値差
ツール上の売上とアクセス解析ツールの売上が一致しないことは珍しくありません。導入前に「どの数値を社内の正式な評価指標とするか」を決めておきましょう。
メール作成・テンプレート・スマートフォン表示
ECのメールは、商品画像や価格、CTAボタンを使う機会が多いため、メール作成画面の操作性も重要です。
確認項目は次のとおりです。
- ドラッグ&ドロップで作成できるか
- HTMLの知識がなくても編集できるか
- 画像を複数登録できるか
- 商品情報を差し込めるか
- レスポンシブ表示に対応しているか
- テキストメールを同時配信できるか
- テンプレートを複製できるか
- ブランドごとにテンプレートを管理できるか
- 差出人や署名を複数登録できるか
- テスト送信ができるか
- 配信前にリンク切れを確認できるか
- ダークモードでの見え方を確認できるか
blastmailは、HTMLメールエディタ、デザインテンプレート、差し込みコード、テスト送信などの機能を案内しています。配配メールも、HTMLメールエディタ、テンプレート、差し込み機能、プリヘッダー設定などに対応しています。(blastmail.jp)
EC担当者が見落としやすいのは、PC画面だけでメールを確認してしまうことです。配信前には、少なくとも以下の端末・環境でテストします。
- iPhoneの標準メール
- Androidの標準メール
- Gmailアプリ
- Gmailのブラウザ版
- Outlook
- PCの主要ブラウザ
- 画像表示をオフにした状態
- ダークモード
到達率・認証・配信停止管理
メールが届かなければ、どれだけ魅力的な内容でも成果にはつながりません。
確認すべき項目は以下です。
- SPF
- DKIM
- DMARC
- 送信元ドメインの設定
- バウンス処理
- エラーアドレスの自動除外
- 購読解除の導線
- 配信停止者の再配信防止
- 迷惑メール対策
- IPアドレス制限
- 複数ユーザーの権限管理
- 配信ログの保存
- 個人情報の取り扱い
blastmailでは、Standardプラン以上のDKIM署名、IPアドレス制限、配信エラーの自動処理などが案内されています。(blastmail.jp)
配配メールも、エラー理由の解析、エラー回数に応じた配信停止、STARTTLS対応などを機能として案内しています。(hai2mail.jp)
ただし、認証設定を行えば必ず受信トレイに届くわけではありません。配信内容、送信頻度、受信者の反応、苦情率、ドメイン評価なども影響します。
また、広告・宣伝メールを配信する場合は、特定電子メール法などの関連法令、個人情報保護、各プラットフォームの送信者ガイドラインを確認する必要があります。法令やガイドラインは変更される可能性があるため、法務担当者や専門家、各サービスの公式情報に確認してください。
日本語サポート・権限管理・運用負荷
ツールの機能が豊富でも、担当者が使いこなせなければ成果にはつながりません。
特に確認したいのが、次のような運用面です。
- 管理画面は日本語に対応しているか
- 問い合わせ窓口の受付時間
- 電話、メール、チャットの対応方法
- 導入時の初期支援
- データ移行支援
- シナリオ設計支援
- 操作マニュアルの分かりやすさ
- 社内ユーザーの権限設定
- 承認フロー
- 配信前チェック機能
- 操作ログ
- テンプレートの共有
- 複数ブランド・複数店舗の管理
BtoB ECでは、営業担当者が顧客の反応を確認したいケースがあります。この場合、クリック者や資料閲覧者を営業システムへ連携できるか、顧客情報を担当者別に閲覧できるかが重要です。
BtoC ECでは、マーケティング担当者が商品企画、制作、広告、CSなど複数部門と連携するケースがあります。配信前の承認や、誰がいつどのリストへ配信したかを確認できる機能があると、誤配信の防止に役立ちます。
BtoC ECとBtoB ECで異なる選び方
BtoC ECで重視したい機能
BtoC ECでは、顧客の行動に応じたタイムリーな配信が成果を左右します。
特に優先度が高いのは次の機能です。
- 購入・閲覧・カゴ投入データとの連携
- カゴ落ちメール
- 購入後の自動配信
- 商品カテゴリ別セグメント
- 休眠顧客の抽出
- クロスセル・アップセル
- レコメンド表示
- 配信経由売上の計測
- A/Bテスト
- メールとSMSの連携
- 顧客ランク別の配信
BtoC ECで「メルマガを毎週送る」だけなら、blastmailや基本的なMailchimpでも対応できる場合があります。
一方、顧客行動を細かく分析して自動化したい場合は、Klaviyoのような行動データ活用型ツールを優先的に比較するとよいでしょう。
BtoB ECで重視したい機能
BtoB ECでは、個人向けの購買行動だけでなく、企業属性や営業プロセスを考慮する必要があります。
- 会社名、部署、役職の差し込み
- 業種や地域によるセグメント
- 法人会員と個人会員の分離
- 見積もり後のフォロー
- 資料請求後のステップメール
- 営業担当者別の顧客管理
- 開封・クリック者の営業通知
- Salesforceやkintoneとの連携
- 複数Fromアドレス
- 配信承認や権限管理
- 添付ファイルや資料案内
- 問い合わせ・商談へのコンバージョン計測
配配メールは、顧客情報の差し込み、セグメント配信、シナリオメール、外部システム連携、ホットリード抽出などを案内しており、営業連携を含む運用を検討する企業の比較対象になります。(hai2mail.jp)
ただし、BtoB ECの顧客データは、企業情報と個人情報が混在しやすい点に注意が必要です。会社単位で配信するのか、担当者単位で配信するのか、退職・異動時の更新をどのシステムで管理するのかを決めておきましょう。
目的別に見るメール配信ツールの選び方
まずメルマガ配信を始めたい
必要な機能が、HTMLメール作成、予約配信、リスト管理、開封・クリック測定に限られる場合は、blastmailのような一斉配信型ツールから比較するとよいでしょう。
選定基準は以下です。
- 料金が登録アドレス数に対して分かりやすい
- 配信通数の制限を確認できる
- HTMLメールを短時間で作れる
- エラーアドレスを管理できる
- 配信停止を自動処理できる
- 社内担当者が操作しやすい
- 無料トライアルがある
購入後のリピート施策を強化したい
購入後フォロー、レビュー依頼、補充案内、関連商品の紹介を行いたい場合は、購入日や商品情報を配信の起点にできるかを確認します。
この目的では、Klaviyo、Mailchimp、配配メールなどを比較し、次の条件を確認します。
- 購入データの自動連携
- 購入商品別のシナリオ分岐
- 購入済みユーザーの除外
- 購入回数や累計金額での抽出
- 配信経由売上の確認
- 自動配信の停止条件
顧客データを活用したCRMを行いたい
顧客データを中核に、メール、SMS、広告、営業活動を連動させたい場合は、Klaviyoなどの高度なマーケティングプラットフォームを比較します。
ただし、ツールを導入するだけでCRMが完成するわけではありません。
- 顧客IDを統一する
- データ項目の定義を揃える
- 購入イベントの命名規則を決める
- 配信停止や同意情報を一元管理する
- 商品カテゴリのマスタを整備する
- 顧客データの更新頻度を決める
- 誰がセグメントを作成するか決める
といった準備が必要です。
国内サポートや営業連携を重視したい
国内の担当者によるサポート、営業との連携、法人顧客への配信管理を重視する場合は、配配メールを比較候補に入れやすいでしょう。
一方で、Salesforce、kintone、ECカートとの連携に追加開発が必要かどうかは、必ず確認してください。
海外向けにメールを配信したい
海外向けの商品販売や多言語配信では、次の点を確認します。
- 管理画面の対応言語
- メールテンプレートの多言語対応
- タイムゾーン別の配信
- 通貨・価格表示
- GDPRやCAN-SPAMなど対象地域の規制
- 現地の配信停止要件
- データ保管場所
- 海外顧客の同意管理
- サポート対応言語
MailchimpやKlaviyoは海外向けのマーケティング運用で比較されやすいサービスですが、日本国内の法令や自社の個人情報管理方針との適合性は、導入企業側で確認が必要です。
メール配信ツール導入で失敗しやすい5つのパターン
料金だけで選ぶ
最も安いプランを選んだものの、ステップメールやA/Bテストが使えず、後から上位プランへ変更するケースがあります。
見積もり時には、最低限必要な機能を一覧にして、利用予定プランで使えるかを確認します。
ECカートとの連携を確認しない
「EC対応」と書かれていても、利用中のカートと標準連携できるとは限りません。
連携できるかだけでなく、以下を確認します。
- 何のデータが連携されるか
- 連携の頻度
- 過去データを移行できるか
- リアルタイム連携か
- 商品画像や在庫情報を使えるか
- 購入キャンセルを反映できるか
- 顧客の配信停止を同期できるか
いきなり複雑なシナリオを作る
最初から多くの分岐を設定すると、テスト漏れや配信ミスが起こりやすくなります。
まずは、次の3つから始めるとよいでしょう。
- 初回購入後のフォロー
- カゴ落ちへのリマインド
- 休眠顧客への再購入案内
1シナリオを運用し、配信対象、除外条件、売上計測、問い合わせ発生状況を確認してから拡張します。
開封率だけを評価する
件名を変えて開封率が上がっても、クリック率や購入率が下がることがあります。
評価指標は、目的に応じて設定します。
目的 | 主な評価指標 |
|---|---|
新商品を知らせる | クリック率、商品ページ到達数 |
購入を促す | CVR、配信経由売上、購入単価 |
リピートを増やす | 再購入率、購入間隔 |
顧客理解を深める | アンケート回答率、属性登録率 |
営業連携を行う | ホットリード数、商談化数 |
配信品質を保つ | 到達率、エラー率、解除率 |
配信対象を整理しない
過去に取得したメールアドレスをすべて配信対象にすると、エラー率や解除率が高まる可能性があります。
配信前に、以下のリストを整理します。
- 配信停止者
- エラーが続いているアドレス
- 退会者
- 同意状態が確認できないアドレス
- 社内テスト用アドレス
- 重複アドレス
- 長期間反応がないアドレス
配信停止や同意情報の扱いは法令や契約条件に関係するため、独自判断で削除・再登録せず、公式仕様や法務担当者の確認を受けてください。
翌営業日から使える導入手順
配信目的を一つに絞る
最初から「メールマーケティング全体」を設計するのではなく、最も優先する目的を一つ決めます。
例:
- 初回購入者の2回目購入を増やす
- カゴ落ちを減らす
- 休眠顧客を掘り起こす
- 法人リードの商談化を増やす
- メルマガ作成時間を短縮する
必要な顧客データを洗い出す
目的に必要なデータだけを整理します。
たとえば、初回購入者へのフォローであれば、最低限以下が必要です。
- 顧客ID
- メールアドレス
- 購入日
- 購入商品
- 商品カテゴリ
- 購入金額
- 購入ステータス
- 配信同意
- 配信停止状態
比較表に自社要件を追加する
以下のような比較表を作り、各社の回答を記録します。
確認項目 | 自社要件 | ツールA | ツールB | ツールC |
|---|---|---|---|---|
ECカート連携 | 必須 | |||
購入履歴取得 | 商品・金額・日付 | |||
カゴ落ち | 必須 | |||
ステップメール | 3ステップ以上 | |||
セグメント | 購入回数・カテゴリ | |||
A/Bテスト | 件名・本文 | |||
売上計測 | 必須 | |||
API | できれば必要 | |||
日本語サポート | 必須 | |||
月額予算 | ||||
初期費用 |
無料トライアルで一つのシナリオを作る
トライアルでは、機能を一通り触るより、実際に運用する予定のシナリオを作るほうが判断しやすくなります。
テストするシナリオの例:
- 購入日を起点に3通配信
- 2通目を開封した人と、開封しなかった人で分岐
- すでに再購入した人は配信停止
- テスト購入者は除外
- 配信結果をレポートで確認
社内の関係者に操作してもらう
マーケティング担当者だけでなく、以下の担当者にも確認してもらいます。
- EC運営担当
- 制作担当
- CRM担当
- 営業担当
- カスタマーサポート
- 情報システム担当
- 法務・個人情報管理担当
操作担当者によって必要な権限や画面が異なるため、実際の業務フローに沿って確認します。
本番配信前のチェックを行う
本番配信の前に、テスト用リストへ送信します。
- 件名は正しいか
- 差出人名は適切か
- 差し込み項目に空欄がないか
- 商品価格は最新か
- 在庫切れ商品が含まれていないか
- リンク先は正しいか
- クーポンコードは有効か
- 配信停止リンクが機能するか
- スマートフォンで崩れていないか
- 購入済み顧客が除外されているか
- 配信対象数は想定どおりか
- 除外対象が含まれていないか
実行用チェックリスト
導入前チェック
- [ ] メール配信の目的を一つ定めた
- [ ] BtoCかBtoBか、主な販売形態を整理した
- [ ] 現在の登録アドレス数を確認した
- [ ] 実際の配信対象数を確認した
- [ ] 月間の一斉配信回数を確認した
- [ ] 自動配信のシナリオ数を想定した
- [ ] ECカート名と契約プランを確認した
- [ ] 受注管理・CRM・SFAとの連携要件を整理した
- [ ] 購入履歴・閲覧履歴・カゴ情報の取得可否を確認した
- [ ] 配信停止・同意情報の管理方法を確認した
- [ ] SPF、DKIM、DMARCの設定方針を確認した
- [ ] 日本語サポートの対応範囲を確認した
- [ ] 初期費用、月額料金、追加費用を確認した
- [ ] 最低契約期間と解約条件を確認した
- [ ] 無料トライアルやデモを実施した
トライアル中チェック
- [ ] 顧客リストを登録できた
- [ ] 顧客データを重複なく取り込めた
- [ ] 購入履歴を確認できた
- [ ] セグメントを作成できた
- [ ] ステップメールを作成できた
- [ ] 配信停止条件を設定できた
- [ ] 購入済みユーザーを除外できた
- [ ] A/Bテストを設定できた
- [ ] 開封率とクリック率を確認できた
- [ ] 売上やコンバージョンを計測できた
- [ ] 配信エラーを確認できた
- [ ] 権限設定と承認フローを確認できた
- [ ] 操作マニュアルなしで担当者が作業できた
- [ ] 既存システムとのデータ差分を確認した
本番配信前チェック
- [ ] 配信対象者の条件を確認した
- [ ] 配信停止者を除外した
- [ ] エラーアドレスを除外した
- [ ] テスト送信を行った
- [ ] PCとスマートフォンで表示を確認した
- [ ] すべてのリンクを確認した
- [ ] 商品価格・在庫・キャンペーン期間を確認した
- [ ] 差し込み項目の表示を確認した
- [ ] 配信時間を確認した
- [ ] 社内承認を取得した
- [ ] 配信後の確認指標を決めた
まとめ
EC向けのメール配信ツールは、料金の安さや配信通数だけでなく、顧客データをどの程度活用できるかで選ぶことが重要です。
選定の目安は次のとおりです。
- ECデータを起点に高度な自動化を行いたいならKlaviyo
- メールマーケティングを幅広く始めたいならMailchimp
- 国内運用、営業連携、セグメント配信を重視するなら配配メール
- 一斉配信、操作性、配信基盤を重視するならblastmail
ただし、ランキングはあくまで目的別の比較結果です。自社に最適なツールを判断するには、次の順番で確認します。
- 配信の目的を決める
- 必要な顧客データを整理する
- ECカート・CRMとの連携方法を確認する
- ステップメールとセグメント機能を確認する
- A/Bテストと売上計測の条件を確認する
- 月額料金だけでなく初期費用・追加費用を見る
- 無料トライアルで実際のシナリオを作る
- 社内担当者が継続運用できるか確認する
メール配信 比較で迷ったときは、すべての機能を網羅したツールを選ぶのではなく、まず自社の売上課題に直結する施策を一つ決め、その施策を確実に実行できるサービスを選びましょう。
よくある質問
EC向けメール配信ツールは無料で使えますか?
無料プランや無料トライアルを用意しているサービスはあります。ただし、登録できる顧客数、月間配信数、利用できる自動化機能、サポート範囲などに制限が設けられている場合があります。
KlaviyoとMailchimpは、公式ページ上で250件程度の顧客・コンタクトを対象とするFreeプランを案内しています。KlaviyoのFreeプランは最大250アクティブプロフィール、月間500通まで、MailchimpのFreeプランは250コンタクトまでと案内されています。(klaviyo.com)
無料で使えるかだけでなく、将来的に顧客数が増えたときの料金と機能制限も確認しましょう。
ステップメールとメルマガの違いは何ですか?
メルマガは、企業側が配信日や内容を決めて一斉に送るメールです。新商品、キャンペーン、ニュースなどの案内に向いています。
ステップメールは、登録日、購入日、資料請求日などを起点に、顧客ごとに設定したタイミングで自動配信するメールです。初回購入後のフォローや、購入から一定期間後の再購入案内などに向いています。
カゴ落ちメールはどのツールでも送れますか?
カゴ落ちメールを送るには、ECカートやタグ管理システムから、カゴ投入・未購入などのイベントを取得する必要があります。
ツールにカゴ落ち機能があっても、利用中のECカートとの連携方法によっては、追加開発やアプリの導入が必要になる場合があります。導入前に、カゴ投入、購入完了、キャンセル、配信停止の情報をどのように同期するかを確認してください。
A/Bテストは何をテストするべきですか?
最初は件名、差出人名、CTAの文言、配信時間など、結果を比較しやすい要素から始めます。
一度に複数の要素を変更すると、何が結果に影響したか分からなくなります。まずは一つの要素だけを変更し、開封率、クリック率、購入率など目的に合った指標で比較しましょう。
開封率とクリック率のどちらを重視すべきですか?
目的によって異なります。
認知や情報提供が目的なら開封率、商品ページへの誘導が目的ならクリック率、購入促進が目的ならコンバージョン率や配信経由売上を重視します。
EC事業では、開封率だけでメールの成果を判断せず、クリック後の購入や再購入まで確認することが重要です。
配配メールとblastmailの違いは何ですか?
どちらも国内企業向けのメール配信ツールですが、重視する機能が異なります。
配配メールは、顧客データベースを活用したセグメント配信、ステップメール、シナリオメール、営業連携などを検討しやすいサービスです。blastmailは、HTMLメール作成、一斉配信、ターゲット配信、効果測定、安定した配信基盤を重視する企業に向きます。(hai2mail.jp)
ただし、実際に利用できる機能はプランによって異なるため、契約予定プランで比較してください。
MailchimpとKlaviyoはどちらがおすすめですか?
メール作成や基本的な自動化を中心に幅広く使いたい場合はMailchimp、ECの購入・閲覧データを起点に高度な自動化やセグメント配信を行いたい場合はKlaviyoが比較候補になります。
ただし、ECカート、担当者のスキル、サポート言語、料金体系、社内のデータ連携体制によって適性は変わります。無料トライアルやデモで、自社の購入後フォローやカゴ落ちシナリオを実際に作って比較すると判断しやすくなります。
メール配信ツール導入時に法律面で注意することはありますか?
広告・宣伝目的のメールを配信する場合、配信同意、表示義務、配信停止、個人情報の取り扱いなどに注意が必要です。
対象となる法令やガイドラインは、配信対象地域、顧客属性、メールの内容、利用するデータによって異なります。また、サービス提供会社の仕様や受信側プラットフォームのガイドラインも変更される可能性があります。
導入前には、各社の公式情報を確認し、必要に応じて法務担当者や専門家へ相談してください。
著者
ECのミカタ
ECのミカタ マーケティング事業部では、通販運用に10年以上携わってきたメンバーが、これまでに培った知見と現場での経験をもとに、EC・通販事業者の皆さまに役立つ情報を発信しています。集客・広告運用、CRM、商品ページ改善、物流、決済、リピート施策など、日々変化するEC市場の動向を捉えながら、実務に活かしやすい視点で分かりやすく解説します。事業者の皆さまが抱える課題や成長のヒントにつながるよう、一次情報や実践から得られた気づきを大切にし、信頼できる情報を継続的に更新してまいります。
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