ECサイトの作り方・構築方法を初心者向けに解説【費用・手順】

ECサイトの作り方を初心者向けに解説。要件定義から構築方法の選定、デザイン、商品登録、テスト、公開までの手順と、自作・SaaS・パッケージ・フルスクラッチの費用目安、見積もり時の確認項目を紹介します。
ECサイトを作るときは、いきなりデザインやサービス選びを始めるのではなく、まず「誰に、何を、どのように販売するのか」を整理することが重要です。
構築方法には、無料・低コストで始めやすい自作型、月額制で利用できるSaaS型、機能を拡張しやすいパッケージ型、独自仕様に対応しやすいフルスクラッチ型があります。どの方法が適しているかは、販売商品数、必要な機能、予算、社内の運用体制、将来の事業計画によって変わります。
まず確認したい4つのポイント
ECサイトの作り方を検討する前に、次の4項目を確認しましょう。
- 予算:初期費用だけでなく、月額費用、決済手数料、保守費用、運用人件費まで確保できるか
- 販売商品数:商品数やSKU、バリエーション、在庫更新の頻度はどの程度か
- 外部連携:在庫管理、受注管理、会計、CRM、物流、基幹システムなどとの連携が必要か
- 運用担当者:商品登録、受注処理、問い合わせ対応、販促、改善を誰が担当するか
本記事では、ECサイトの構築手順、構築方法ごとの費用と特徴、見積もり時の確認項目、公開前のテスト、公開後の運用までを初心者向けに解説します。読み終えた時点で、自社に適した構築方法と、公開までに必要な作業を判断できる状態を目指します。
結論:ECサイトの作り方は「要件整理→構築方法選定→制作→商品登録→テスト→公開」の順で進める
ECサイトの作り方は、次の6ステップで進めると整理しやすくなります。
- 要件定義を行う
- 構築方法を選ぶ
- サービス事業者や制作会社を選定する
- デザイン・機能・業務フローを設計する
- 商品登録とテストを行う
- 公開後に分析・改善する
最初に必要な機能や業務フローを整理し、その内容に合う構築方法を選ぶことが成功の近道です。初期費用が安い方法を選んでも、運用に多くの人手が必要であれば、長期的なコストは高くなる可能性があります。
個人や小規模事業者がECを始める場合は、無料または低コストで利用できる自作型やSaaS型が候補になります。一方、複数の販売チャネルを統合したい企業、取引先ごとの価格や承認フローが必要なBtoB事業者、基幹システムとの複雑な連携が必要な企業では、パッケージ型やフルスクラッチ型を検討することがあります。
重要なのは、構築方法そのものではなく、事業の目的と運用体制に合っているかを確認することです。
ECサイト構築の全体像|作り方を6ステップで解説
ECサイトの構築は、Webページを制作するだけの作業ではありません。販売計画、受注処理、在庫管理、決済、配送、顧客対応、マーケティングなど、EC事業全体の業務を設計するプロジェクトです。
BtoCとBtoBでは、必要な機能や業務フローが大きく異なります。BtoCではスマートフォンでの購入しやすさ、集客、リピート購入、キャンペーン運用などが重要です。BtoBでは、取引先別価格、見積もり、承認、掛け売り、請求書発行、受発注システムとの連携などが重視されます。
ECサイトの作り方・構築手順表
手順 | 主な作業 | 決めること | 主な成果物 |
|---|---|---|---|
1. 要件定義 | 販売方針・業務フローの整理 | 顧客、商品、販売方法、必要機能 | 要件定義書・業務フロー |
2. 構築方法の選定 | 自作・SaaS・パッケージ・フルスクラッチの比較 | 予算、拡張性、納期、運用体制 | 比較表・選定方針 |
3. 事業者・サービス選定 | ベンダー選定、見積もり取得、契約 | 料金、支援範囲、保守体制 | 見積書・契約書 |
4. 設計・制作 | デザイン、機能設定、外部連携 | 購入導線、商品表示、決済・配送 | 画面設計・テスト環境 |
5. 商品登録・テスト | 商品情報整備、受注テスト、表示確認 | 商品情報、在庫、メール、権限 | 商品マスタ・テスト記録 |
6. 公開・改善 | 本番公開、集客、分析、改修 | KPI、販促計画、改善体制 | 運用計画・改善リスト |
それぞれの工程を省略すると、公開後に大幅な修正が必要になったり、受注処理が滞ったりする可能性があります。特に要件定義とテストは、目立ちにくいものの、ECサイトの安定運用に直結する重要な工程です。
STEP1:ECサイトを始める前に要件定義を行う
要件定義とは、ECサイトで実現したいことを具体化し、必要な機能や業務を整理する作業です。
「おしゃれなECサイトにしたい」「売上を増やしたい」といった希望だけでは、必要な機能や費用を判断できません。まずは、ECサイトを作ることで、どのような売上・利益・業務改善を実現したいのかを明確にします。
たとえば、次のように目的を具体化します。
- 店舗中心の販売からオンライン販売にも広げたい
- 既存顧客のリピート購入を増やしたい
- 電話やFAXで受けている法人注文を効率化したい
- 卸売先からの注文をWebで受け付けたい
- 商品情報や在庫情報を一元管理したい
- 定期購入や予約販売を導入したい
目的によって、必要な構築方法や機能は変わります。
BtoCとBtoBで異なる要件
BtoCで重視される要件
BtoCのECサイトでは、一般消費者が迷わず購入できる導線が重要です。
- スマートフォンで見やすい画面
- 商品検索・絞り込み
- 写真や動画を含む商品情報
- レビュー・口コミ表示
- 複数の決済方法
- クーポン・ポイント
- 会員登録・ログイン
- 定期購入
- メール配信
- SNSや広告との連携
- 購入後の配送状況確認
特に、初めて訪れたユーザーでも、商品内容、価格、送料、到着予定日、返品条件を確認できる状態にしておくことが大切です。
BtoBで重視される要件
BtoBのECサイトでは、取引先ごとに異なる条件を管理できるかが重要になります。
- 取引先別の価格・掛け率
- 最小発注数・ロット設定
- 取引先ごとの商品表示
- 見積もり依頼
- 承認者を含む複数ユーザー管理
- 掛け売り・請求書払い
- 納品先の複数登録
- 基幹システムとの受発注連携
- 在庫・納期の表示
- 定期発注・再注文
- 担当営業への通知
BtoBでは、一般消費者向けのカート機能だけでは対応できないことがあります。特に、取引先ごとの価格、与信、請求、承認フローがある場合は、構築前に業務要件を細かく整理しましょう。
要件定義で決めるチェックリスト
- 販売する商品・サービスの種類
- 商品数・SKU数・バリエーション数
- 商品情報の更新頻度
- 販売対象が個人か法人か
- 会員限定販売の有無
- 国内販売か海外販売か
- 通常販売、定期購入、予約販売の有無
- 見積もり販売や卸売への対応
- 必要な決済方法
- 配送業者、配送地域、送料、納期
- 返品・交換・キャンセルのルール
- 在庫管理の方法
- 受注管理の方法
- 会計システムとの連携
- 倉庫管理システムとの連携
- CRMやメール配信ツールとの連携
- 商品登録の担当者
- 受注処理の担当者
- 問い合わせ対応の担当者
- ECサイトの改善担当者
- 目標売上、客単価、購入率、リピート率
- 公開希望時期
- 予算上限
要件が曖昧なまま制作会社やサービスを選ぶと、契約後に追加費用が発生したり、導入した機能を使い切れなかったりする可能性があります。
STEP2:ECサイトの構築方法を選ぶ|自作・SaaS・パッケージ・フルスクラッチの違い
ECサイトの構築方法は、大きく次の4種類に分けられます。
- 自作型
- SaaS型
- パッケージ型
- フルスクラッチ型
なお、「無料で作れる」と表示されているサービスでも、決済手数料、販売手数料、独自ドメイン、テンプレート、広告、外部ツールなどに費用がかかる場合があります。初期費用だけでなく、月額費用や売上に応じた手数料を確認しましょう。
ECサイトの構築方法比較表
構築方法 | 向いている事業者 | 費用の考え方 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
自作 | 個人、副業、小規模事業者 | 初期投資を抑えやすいが、制作・運用工数が発生する | すぐに始めやすく、低予算で検証しやすい | デザイン、集客、セキュリティ、障害対応を自社で管理する必要がある |
SaaS型 | 個人、中小企業、短期間で始めたい企業 | 初期費用と月額費用、決済・販売手数料が中心 | サーバー管理の負担が比較的小さく、機能を導入しやすい | サービス仕様の範囲を超えるカスタマイズには制限がある |
パッケージ型 | 中堅企業、独自業務がある企業 | 初期導入費用、追加開発費、保守費用が発生しやすい | 業務に合わせて機能を拡張しやすい | 導入期間が長くなりやすく、保守体制も必要 |
フルスクラッチ型 | 大企業、大規模EC、独自要件が多い企業 | 要件に応じた開発費・保守費用が必要 | 業務やシステムに合わせて自由に設計できる | 費用・期間・開発管理の負担が大きい |
自作型の特徴
自作型は、既存のテンプレートや無料ツールなどを利用し、事業者自身でECサイトを立ち上げる方法です。
個人がECを始める場合や、まず少数の商品で需要を検証したい場合に向いています。専門的な開発を必要としないサービスであれば、商品登録や決済設定を行うだけで販売を開始できることもあります。
一方で、次の作業は自社で対応する必要があります。
- サイトデザイン
- 商品撮影・画像加工
- 商品登録
- SEO設定
- 広告・SNS運用
- 問い合わせ対応
- 受注・発送処理
- 売上やアクセスの分析
- 不具合の確認
費用を抑えられる反面、担当者の時間がコストになります。社内にWeb制作やマーケティングの知識がない場合は、公開後の運用が負担にならないか確認しましょう。
SaaS型の特徴
SaaS型は、クラウド上で提供されているECプラットフォームを月額制などで利用する方法です。サーバーを自社で用意する必要がなく、管理画面から商品、注文、顧客、決済などを管理できます。
個人や小規模事業者がECを始める場合だけでなく、短期間で新規事業を検証したい企業にも適しています。
SaaS型の主なメリットは次のとおりです。
- 初期開発を抑えやすい
- 管理画面を利用して設定できる
- サーバーやインフラ管理の負担が小さい
- 決済や配送に関する機能を導入しやすい
- サービス側の機能アップデートを受けられる
- 短期間で公開しやすい
ただし、サービスごとに機能や料金体系が異なります。月額料金だけでなく、決済手数料、販売手数料、追加アプリ、オプション、外部連携費用などを確認してください。
パッケージ型の特徴
パッケージ型は、ECに必要な基本機能を備えたソフトウェアを導入し、自社の業務に合わせて設定や追加開発を行う方法です。
標準機能だけでは対応しづらい業務があるものの、フルスクラッチほど完全な独自開発を必要としない企業に向いています。
たとえば、次のような要件を持つ企業が候補になります。
- 既存の会員データを移行したい
- 基幹システムや在庫システムと連携したい
- 会員ランク別に価格を変えたい
- 特定の業務フローをECに組み込みたい
- 複数ブランドや複数店舗を管理したい
- 販売チャネルを統合したい
パッケージ型では、導入時の設定費用に加えて、追加開発費、サーバー費用、保守費用、バージョンアップ費用などが発生する場合があります。
フルスクラッチ型の特徴
フルスクラッチ型は、既存のECプラットフォームに依存せず、要件に合わせてシステムをゼロから開発する方法です。
独自の販売モデルや、大規模な会員・商品・注文管理がある企業、複数の基幹システムを統合する企業などで検討されます。
自由度が高い反面、開発費用と期間が大きくなりやすく、公開後の保守・セキュリティ対応も必要です。システム担当者や外部ベンダーとの長期的な連携体制がなければ、運用が難しくなる可能性があります。
構築方法を選ぶ判断基準
構築方法を選ぶときは、次の5項目を比較しましょう。
- 必要な機能を標準機能で実現できるか
- 初期費用とランニングコストを許容できるか
- 公開希望時期に間に合うか
- 社内に運用できる人材がいるか
- 事業拡大時に移行・拡張できるか
初期費用を最優先にすると、将来の機能追加やデータ移行で余計なコストが発生することがあります。反対に、将来の拡張性だけを重視すると、現時点では不要な機能まで導入してしまう可能性があります。
現在必要な機能と、将来必要になる可能性がある機能を分けて考えることがポイントです。
ECサイト構築にかかる費用の内訳
ECサイトの費用は、単に「制作費」として考えるのではなく、次のように分解して確認します。
- 初期構築費用
- 月額利用料
- 決済手数料
- 販売手数料
- ドメイン・サーバー費用
- デザイン費用
- 商品撮影・画像制作費用
- 商品登録費用
- 外部システム連携費用
- 保守・サポート費用
- 広告・販促費用
- 運用人件費
- 物流・梱包・出荷費用
構築方法別の費用目安
下表は、構築方法を比較するための概算です。実際の金額は、商品数、デザイン、連携、サポート範囲、開発内容によって大きく変わります。
構築方法 | 初期費用の目安 | 月額・継続費用の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
自作型 | 0円〜数十万円程度 | 数千円〜数万円程度+各種手数料 | 少数商品で試験販売したい |
SaaS型 | 0円〜数十万円程度 | 数千円〜数十万円程度+各種手数料 | 早く始めたい、管理負担を抑えたい |
パッケージ型 | 数百万円〜数千万円程度 | 保守・サーバー・追加開発費など | 独自業務や外部連携がある |
フルスクラッチ型 | 数千万円以上となる場合がある | 保守・開発・インフラ費用など | 大規模で独自要件が多い |
「無料で始められる」ことと、「運用コストがかからない」ことは別です。たとえば、商品画像の制作、問い合わせ対応、発送、広告運用などには、構築方法にかかわらず費用や工数がかかります。
初期費用に含まれる主な項目
初期費用には、一般的に次のような項目が含まれます。
- プラットフォームの初期設定
- ドメイン設定
- デザインテンプレートの設定
- オリジナルデザイン制作
- ページ制作
- 商品登録
- 決済・配送設定
- 外部システム連携
- データ移行
- テスト
- 操作説明
- 公開作業
見積書に「ECサイト構築一式」としか書かれていない場合は、作業範囲を確認しましょう。商品登録やデータ移行、テスト、公開後のサポートが含まれていないことがあります。
月額費用・運用費用に含まれる主な項目
公開後には、次のような費用が継続的に発生します。
- プラットフォーム利用料
- サーバー・インフラ費用
- 決済手数料
- 販売手数料
- メール配信ツール利用料
- 分析ツール利用料
- 外部アプリ・連携ツール費用
- 保守・監視費用
- システム改修費用
- 広告費
- コンテンツ制作費
- 商品登録・更新費用
- カスタマーサポート費用
売上が増えると決済手数料や販売手数料も増える料金体系があります。複数のサービスを比較する場合は、想定売上を置いたうえで月額費用を試算すると、実際の負担を把握しやすくなります。
ECサイトの費用試算表
費用項目 | 確認する内容 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
初期設定費 | 管理画面・決済・配送などの設定範囲 | 商品登録が別料金の場合がある |
デザイン費 | テンプレート利用かオリジナル制作か | スマートフォン対応の範囲 |
商品登録費 | 登録点数、画像加工、説明文作成 | SKU単位で課金されることがある |
決済費 | 決済手数料、月額、審査費用 | 決済方法ごとに料率や条件が異なる |
外部連携費 | API連携、CSV連携、追加開発 | 連携先の仕様変更対応 |
保守費 | 障害対応、問い合わせ、監視 | 対応時間や緊急対応の条件 |
改修費 | 公開後の機能追加や改善 | 時間単価・最低工数 |
運用費 | 商品更新、受注、販促、分析 | 社内担当者の人件費を含めるか |
STEP3:サービス事業者・制作会社を選定する
構築方法が決まったら、利用するサービスや依頼先を選びます。
SaaS型を利用する場合は、サービスの管理画面や料金体系、標準機能、サポート内容を比較します。制作会社や開発会社に依頼する場合は、実績だけでなく、要件整理から公開後の保守まで対応できるかを確認しましょう。
事業者選定で確認する項目
- 自社と近い業種・規模の導入実績があるか
- BtoC・BtoBのどちらに強いか
- 商品数や注文数の条件に対応できるか
- 必要な決済方法に対応しているか
- 在庫・受注・会計システムと連携できるか
- 標準機能と追加開発の範囲が明確か
- 見積もりの前提条件が記載されているか
- 要件変更時の費用算定方法が明確か
- 公開後の保守・サポートがあるか
- 障害発生時の連絡方法と対応時間はどうか
- データの所有権や移行可否を確認できるか
- 解約時に商品・顧客・注文データを取り出せるか
- セキュリティ対策や個人情報の管理体制を確認できるか
- 操作マニュアルや研修が用意されているか
相見積もりを取るときのポイント
複数社に見積もりを依頼する場合は、各社に同じ要件を伝えます。会社ごとに説明内容が異なると、金額の比較が難しくなります。
依頼書には、次の内容を記載するとよいでしょう。
- ECサイトの目的
- 販売商品と商品数
- 想定顧客
- BtoC・BtoBの区分
- 必要な決済方法
- 配送条件
- 必要な外部連携
- 会員機能の有無
- 定期購入・予約販売の有無
- 希望納期
- 予算の上限または想定レンジ
- 公開後に依頼したい業務
安価な見積もりが必ずしも最適とは限りません。必要な作業が抜けているだけで、契約後に追加費用が発生するケースもあります。
見積もり比較表の作り方
比較項目 | 事業者A | 事業者B | 事業者C |
|---|---|---|---|
初期構築費 | |||
デザイン費 | |||
商品登録費 | |||
外部連携費 | |||
テスト費 | |||
公開作業費 | |||
月額費用 | |||
決済・販売手数料 | |||
保守費用 | |||
公開後の改修単価 | |||
納期 | |||
サポート時間 |
金額だけでなく、対応範囲、納期、サポート、将来の拡張性を同じ表で比較すると、判断しやすくなります。
STEP4:ECサイトの設計・制作を行う
事業者を選定したら、画面や機能、業務フローを具体化します。
この段階では、トップページの見た目だけでなく、ユーザーが商品を探して購入し、事業者が受注・発送・問い合わせ対応を行うまでの流れを設計します。
主要ページを洗い出す
一般的なECサイトでは、次のようなページが必要です。
- トップページ
- 商品一覧ページ
- 商品詳細ページ
- 検索結果ページ
- カートページ
- 会員登録ページ
- ログインページ
- 購入者情報入力ページ
- 配送先入力ページ
- 支払い方法選択ページ
- 注文確認ページ
- 注文完了ページ
- マイページ
- お知らせ・コラムページ
- 会社概要
- 特定商取引法に基づく表記
- 利用規約
- プライバシーポリシー
- 返品・交換について
- お問い合わせページ
BtoBの場合は、これに加えて見積もり、取引先別商品一覧、承認、請求、再注文などのページが必要になることがあります。
商品詳細ページに掲載する情報
商品詳細ページでは、ユーザーが購入を判断できる情報をそろえます。
- 商品名
- 販売価格
- 税込・税別表示
- 商品画像
- サイズ・容量・重量
- 素材・原材料
- 仕様
- 使用方法
- 注意事項
- 在庫状況
- 発送時期
- 送料
- 返品・交換条件
- 関連商品
- レビュー
- 問い合わせ方法
商品画像や説明文が不足していると、購入前の不安が大きくなります。実物のサイズが分かる写真、利用シーン、比較表などを用意すると、問い合わせ削減にもつながります。
購入導線を設計する
購入導線では、ユーザーが入力する情報を必要最小限にします。
確認するポイントは次のとおりです。
- 商品ページからカートへ進みやすいか
- カート内で数量変更や削除ができるか
- 送料や手数料が早い段階で分かるか
- 会員登録を必須にしていないか
- 入力エラーの内容が分かりやすいか
- スマートフォンでキーボード入力しやすいか
- 注文確定前に内容を確認できるか
- 注文完了後にメールが届くか
- 購入後の問い合わせ先が分かるか
社内関係者だけでなく、ECを初めて利用する人にも操作してもらうと、運営側が気付きにくい問題を発見できます。
デザインで優先すべきこと
ECサイトのデザインでは、独自性だけでなく、使いやすさと信頼性を重視します。
- ブランドの色やトーンを統一する
- 重要な情報を目立つ位置に配置する
- 文字サイズを小さくしすぎない
- ボタンの役割を明確にする
- 商品画像の見え方をそろえる
- スマートフォン表示を優先して確認する
- ページの表示速度を意識する
- 会社情報や問い合わせ先を掲載する
高額商品や法人向け商品では、購入前に担当者へ相談できる導線を設けることも有効です。
STEP5:商品登録と受注・在庫データを整備する
商品登録は、単に商品名と価格を入力するだけではありません。ECサイトでは、商品情報がそのまま販売員や接客担当者の役割を果たします。
商品マスタに登録する項目
項目 | 内容 |
|---|---|
商品ID・SKU | 商品を一意に識別する番号 |
商品名 | 検索されやすく内容が伝わる名称 |
販売価格 | 税込・税別、通常価格、セール価格 |
原価・仕入情報 | 利益管理や社内管理に使用 |
在庫数 | 販売可能数、予約数、引当数 |
バリエーション | 色、サイズ、容量など |
商品画像 | メイン画像、詳細画像、使用イメージ |
商品説明 | 特徴、仕様、利用方法、注意事項 |
配送情報 | サイズ、重量、発送目安 |
カテゴリ | 商品一覧や検索に使用 |
関連商品 | 追加購入・回遊を促す商品 |
公開状態 | 公開、非公開、予約公開 |
SEO情報 | ページタイトル、説明文、URLなど |
商品数が多い場合は、登録作業の前に項目と入力ルールを統一します。担当者ごとに表記が異なると、サイト内検索やカテゴリ管理に影響します。
商品登録で起こりやすいミス
- 税込価格と税別価格の表記が混在する
- 画像の縦横比が商品ごとに異なる
- SKUと在庫数の対応が間違っている
- バリエーションごとの価格や在庫を登録していない
- 送料条件が商品説明と購入画面で異なる
- 商品名とURLの内容が一致していない
- 販売終了商品が検索結果に残っている
- 商品画像に誤った情報が含まれている
- 予約商品と通常商品を同じ納期で表示している
登録前に商品マスタのサンプルを作成し、管理画面でどのように表示されるか確認しましょう。
STEP6:公開前にテストを行う
ECサイトでは、公開前のテストが欠かせません。見た目が完成していても、注文、決済、在庫、メール、配送などに不具合が残っていることがあります。
公開前テストのチェック項目
- トップページが正しく表示される
- 商品一覧から商品詳細へ遷移できる
- 商品検索と絞り込みが機能する
- 商品画像が正しく表示される
- 価格・送料・納期が正しい
- バリエーションを選択できる
- 在庫切れ商品の表示が正しい
- カートに商品を追加できる
- 数量変更・削除ができる
- 会員登録・ログインができる
- ゲスト購入が必要な場合に利用できる
- クーポンやポイントが正しく反映される
- 送料や手数料が正しく計算される
- 決済が完了する
- 注文完了メールが届く
- 管理者向けの受注通知が届く
- 在庫数が注文後に反映される
- キャンセル・返品処理ができる
- スマートフォンで操作できる
- 複数の主要ブラウザで表示できる
- 問い合わせフォームが送信できる
- ページタイトルや説明文が設定されている
- 404ページやリンク切れがない
- 個人情報が不要な箇所に表示されていない
テスト注文を実施する
公開前には、実際の購入者の流れに沿ってテスト注文を行います。
- 商品を検索する
- 商品詳細ページを確認する
- カートに追加する
- 購入者情報を入力する
- 配送方法を選択する
- 決済方法を選択する
- 注文を確定する
- 購入者向けメールを確認する
- 管理画面で受注を確認する
- 在庫の変動を確認する
- 出荷処理を行う
- 発送通知を送る
- キャンセル・返金処理を確認する
本番環境で決済テストをする場合は、二重注文や誤請求が発生しないよう、利用する決済サービスのテスト方法を確認してください。
BtoB向けに追加で確認すること
BtoBのECサイトでは、次のテストも必要です。
- 取引先ごとに正しい商品が表示される
- 取引先別価格が適用される
- 最小発注数やロットが機能する
- 承認前の注文が出荷されない
- 複数ユーザーの権限が正しい
- 掛け売り・請求書払いが正しく処理される
- 納品先を複数登録できる
- 在庫・納期が正しく表示される
- 基幹システムへ注文データが連携される
- 連携エラーを担当者が把握できる
ECサイト公開時に行う作業
テストが完了したら、本番公開に向けた準備を行います。公開日は、受注や問い合わせが増えても対応できる体制を整えたうえで設定します。
公開前の実行用チェックリスト
事業・運用
- [ ] 販売商品の公開範囲を確定した
- [ ] 販売価格・送料・納期を確認した
- [ ] 在庫数を登録した
- [ ] 受注担当者を決めた
- [ ] 出荷担当者を決めた
- [ ] 問い合わせ担当者を決めた
- [ ] 返品・交換・キャンセルの対応ルールを決めた
- [ ] 注文が集中した場合の対応方法を決めた
システム・画面
- [ ] ドメインが正しく設定されている
- [ ] SSL通信が有効になっている
- [ ] スマートフォンで表示確認した
- [ ] 商品検索・絞り込みを確認した
- [ ] カート・購入画面を確認した
- [ ] 決済方法を確認した
- [ ] 配送設定を確認した
- [ ] 注文確認メールを確認した
- [ ] 管理者通知メールを確認した
- [ ] 在庫連携を確認した
- [ ] 外部システム連携を確認した
法令・情報表示
- [ ] 会社情報を掲載した
- [ ] 特定商取引法に基づく表記を確認した
- [ ] 利用規約を掲載した
- [ ] プライバシーポリシーを掲載した
- [ ] 返品・交換条件を掲載した
- [ ] 価格や送料の表示を確認した
- [ ] 商品表示や広告表現を確認した
- [ ] 個人情報の取得・利用範囲を確認した
法令や表示ルールは、取り扱う商品や販売形態によって確認事項が異なります。食品、化粧品、医薬品、健康関連商品、中古品、酒類などを扱う場合は、関係法令や所管機関、専門家への確認が必要です。
ECサイト公開後に行う改善
ECサイトは公開して終わりではありません。公開後はアクセスや注文状況を確認し、購入しづらい箇所や運用上の問題を改善します。
初期段階で確認したいKPI
指標 | 確認する内容 | 問題がある場合の確認先 |
|---|---|---|
売上 | 目標に対する進捗 | 集客数、客単価、購入率 |
セッション数 | どれだけ訪問されているか | SEO、広告、SNS、外部流入 |
商品ページ閲覧数 | 商品に関心を持たれているか | 商品名、カテゴリ、導線 |
購入率 | 訪問者のうち購入した割合 | 価格、説明、レビュー、導線 |
カート投入率 | 商品をカートに入れた割合 | 商品情報、購入ボタン |
カゴ落ち率 | カート後に離脱した割合 | 送料、入力項目、決済 |
客単価 | 1注文あたりの購入金額 | セット販売、関連商品 |
リピート率 | 再購入につながっているか | 商品品質、CRM、販促 |
問い合わせ件数 | 購入前後の疑問点 | 商品説明、FAQ、配送案内 |
受注処理時間 | 注文から出荷までの時間 | 業務フロー、連携、担当体制 |
公開直後は、多くの施策を同時に変更しないことが重要です。たとえば、商品ページ、送料、広告、決済方法を一度に変更すると、どの施策が結果に影響したのか分からなくなります。
改善の優先順位
改善項目は、次の基準で優先順位をつけます。
- 注文できない、決済できないなど重大な障害
- 価格・送料・在庫の誤表示
- 問い合わせや返品につながる情報不足
- 購入手続きの入力負担
- 商品ページの情報改善
- 回遊・関連商品の改善
- 集客や販促の拡大
売上を増やす施策を考える前に、購入できない、届く日が分からない、送料が最後まで表示されないといった基本的な問題を解消します。
ECサイトの構築で失敗しやすいポイント
目的より先にサービスを決める
「人気のサービスだから」「安く始められるから」という理由だけで決めると、自社の業務に合わない可能性があります。
先に必要な機能と運用体制を整理し、その要件に合うサービスを比較しましょう。
初期費用だけで判断する
初期費用が安くても、月額費用、販売手数料、決済手数料、追加アプリ、保守費用が高い場合があります。
3年程度の利用を想定し、次のように総額を比較すると判断しやすくなります。
> 総コスト = 初期費用 + 月額費用 × 利用月数 + 手数料 + 保守費用 + 運用人件費
厳密な計算でなくても、想定売上と注文数を設定して比較することが重要です。
商品登録を後回しにする
商品登録は、構築終盤にまとめて行うと遅延しやすい作業です。商品数が多い場合は、早い段階で商品マスタを整備し、画像や説明文の制作スケジュールを確保しましょう。
外部連携を後から検討する
在庫管理や会計、物流、基幹システムとの連携を後から追加すると、追加開発や運用変更が発生する可能性があります。
連携が必要な場合は、要件定義の段階で次の項目を確認します。
- どのデータを連携するか
- どちらが正しいデータを持つか
- 連携頻度はリアルタイムか、定期実行か
- 連携エラーを誰が確認するか
- 障害時に手作業へ切り替えられるか
- 将来のシステム変更に対応できるか
公開後の担当者を決めていない
ECサイトは、公開後も商品更新、販促、問い合わせ、受注処理、分析が必要です。
担当者が不明確だと、商品情報が更新されない、問い合わせへの返信が遅れる、改善が進まないといった問題が起こります。構築開始時点で、公開後の役割分担まで決めておきましょう。
個人がECを始める場合の進め方
個人がECを始める場合は、最初から大規模なサイトを作る必要はありません。販売する商品を絞り、少ない費用と工数で需要を検証する方法もあります。
個人向けの基本手順
- 販売商品とターゲットを決める
- 商品写真と説明文を用意する
- 販売価格・送料・納期を決める
- 小規模向けのECサービスを比較する
- 決済・配送・返品条件を設定する
- 少数の商品を登録する
- テスト注文を行う
- SNSや広告などで集客する
- 売れ行きと問い合わせ内容を確認する
- 商品やサイトを改善する
個人の場合は、制作費だけでなく、梱包、発送、問い合わせ、確定申告や帳簿管理なども必要です。税務や許認可については、販売商品や事業形態に応じて専門家へ確認してください。
個人のECで優先する機能
最初からすべての機能を導入するのではなく、次のような基本機能を優先します。
- 商品登録
- カート
- 決済
- 送料設定
- 注文通知
- 在庫管理
- 顧客情報管理
- 問い合わせフォーム
- 売上確認
- スマートフォン対応
ポイントや会員ランク、複雑なレコメンド、詳細な自動化などは、注文数やリピート状況を見ながら追加してもよいでしょう。
BtoBのECサイトを構築する場合の注意点
BtoBのECでは、一般消費者向けECの機能をそのまま導入しても、業務に合わないことがあります。
まず、現在の受注業務を可視化しましょう。
- 受注は電話、FAX、メールのどれで受けているか
- 取引先ごとに価格は異なるか
- 見積もりや承認が必要か
- 受注後に営業担当の確認が必要か
- 出荷前に在庫引き当てを行うか
- 請求書払いに対応しているか
- 受注データをどのシステムへ入力しているか
- 返品や欠品が起きたときの処理はどうするか
業務フローを整理せずにシステムを導入すると、ECサイト上では注文できても、社内処理が手作業のまま残ることがあります。
BtoBの要件確認表
項目 | 確認内容 |
|---|---|
顧客管理 | 企業、部署、担当者をどの単位で管理するか |
価格管理 | 取引先別、商品別、数量別の価格設定が必要か |
注文条件 | 最小ロット、発注単位、納期指定の有無 |
決済 | 請求書払い、カード、前払いなど |
承認 | 注文前後に社内承認が必要か |
在庫 | 倉庫別在庫、引当、取り寄せ表示が必要か |
連携 | 基幹、販売管理、会計、物流との連携 |
権限 | 閲覧、注文、承認、管理者の権限分け |
サポート | 営業担当・カスタマーサポートとの連携 |
BtoBでは、発注担当者だけでなく、承認者、経理担当者、営業担当者など複数の利用者が関わります。それぞれがどの操作を行うかを決めてから、必要な権限を設計します。
ECサイト構築を効率化するスケジュール例
構築期間は、商品数、デザイン、外部連携、開発範囲によって変わります。小規模なSaaS型であれば短期間で公開できる場合がありますが、独自開発やデータ移行がある場合は長期化することがあります。
小規模ECの進行例
期間 | 主な作業 |
|---|---|
1週目 | 目的、商品、ターゲット、予算の整理 |
2週目 | サービス比較、料金確認、構築方法決定 |
3週目 | デザイン、決済、配送、業務フロー設定 |
4週目 | 商品登録、ページ制作、メール設定 |
5週目 | テスト注文、表示確認、不具合修正 |
6週目 | 公開、集客開始、初期分析 |
このスケジュールは一例です。商品撮影、原稿制作、審査、システム連携、社内承認などに時間がかかる場合は、余裕を持って計画します。
開発型ECの進行例
開発会社に依頼する場合は、次のような工程が一般的です。
- 現状分析・ヒアリング
- 要件定義
- 見積もり・契約
- 画面設計
- デザイン制作
- システム開発
- 外部連携
- 商品・顧客データ移行
- 総合テスト
- 操作研修
- 本番公開
- 保守・改善
各工程の完了条件と承認者を明確にしておくと、認識のずれを防ぎやすくなります。
セキュリティ・法令・運用で確認すべきこと
ECサイトでは、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、購入履歴などの個人情報を扱います。構築方法にかかわらず、適切な管理が必要です。
セキュリティの確認項目
- 管理画面に強固なパスワードを設定する
- 担当者ごとにアカウントを分ける
- 不要な管理者権限を付与しない
- 多要素認証の有無を確認する
- 利用していないアカウントを停止する
- OS・ミドルウェア・アプリを適切に更新する
- 決済情報の取り扱い範囲を確認する
- バックアップと復旧方法を確認する
- 不正注文や不正ログインの監視方法を確認する
- インシデント発生時の連絡先を整理する
SaaS型であっても、管理者アカウントの管理や権限設定は自社の責任になることがあります。利用サービスの公式情報や契約条件を確認してください。
法令・表示に関する注意
ECサイトでは、販売商品や販売方法に応じて、表示や許認可に関する確認が必要です。
- 特定商取引法に基づく表示
- 個人情報の取得・利用に関する表示
- 利用規約
- 返品・交換・キャンセル条件
- 価格・送料・手数料の表示
- 商品広告や表示に関するルール
- 業種ごとの許認可
- 消費税や請求書に関する処理
法令やプラットフォームの仕様は変更される可能性があります。公開前には、関係する行政機関、利用サービスの公式案内、弁護士、税理士などに確認しましょう。本記事は個別の法務・税務判断を提供するものではありません。
ECサイト構築前に社内で決める役割分担
ECサイトは、制作会社に依頼しても、社内で決めるべき事項が残ります。
役割分担の例
役割 | 主な担当業務 |
|---|---|
プロジェクト責任者 | 予算、方針、意思決定 |
EC運営担当 | 商品、受注、顧客、販促の管理 |
商品担当 | 商品情報、価格、在庫 |
物流担当 | 梱包、出荷、配送、返品 |
CS担当 | 問い合わせ、返品、クレーム |
システム担当 | 連携、権限、障害、セキュリティ |
経理担当 | 売上、決済、請求、返金 |
制作会社・ベンダー | デザイン、開発、保守、支援 |
担当者が兼任する場合でも、誰が最終判断をするのかを決めておきます。特に、価格変更、在庫切れ、返品、障害発生時の対応責任者は明確にしましょう。
翌営業日から始めるECサイト構築の準備
すぐに着手する場合は、次の順で準備します。
1日目:販売内容を整理する
Excelやスプレッドシートに、次の項目を書き出します。
- 商品名
- SKU
- 販売価格
- 原価
- 在庫
- 商品画像の有無
- 商品説明の有無
- 販売開始希望日
- 配送方法
- 返品条件
2日目:顧客と販売方法を整理する
- 個人向けか法人向けか
- 新規顧客向けか既存顧客向けか
- 会員登録が必要か
- 通常販売か定期販売か
- 国内販売か海外販売か
- 店舗や営業との連携が必要か
3日目:必要機能を優先順位付けする
機能を「公開時に必須」「公開後に追加」「不要または保留」に分けます。
公開時に必須となりやすいのは、商品表示、カート、決済、配送、注文通知、在庫管理、問い合わせ対応です。
4日目:構築方法を比較する
自作、SaaS、パッケージ、フルスクラッチを、次の基準で比較します。
- 初期費用
- 月額費用
- 手数料
- 公開までの期間
- 必要な人員
- 外部連携
- カスタマイズ
- 保守
- データ移行
- 将来の拡張性
5日目:見積もり・デモを依頼する
候補を2〜3社程度に絞り、同じ要件を提示します。デモでは、ユーザー画面だけでなく、管理画面での商品登録、受注処理、在庫変更、顧客管理も確認します。
まとめ
ECサイトの作り方は、次の順番で進めると失敗を防ぎやすくなります。
- ECで実現したい売上・利益・業務改善を整理する
- 顧客、商品、販売方法、必要機能を要件定義する
- 自作・SaaS・パッケージ・フルスクラッチを比較する
- 初期費用だけでなく、月額費用・手数料・運用人件費まで試算する
- デザイン、購入導線、商品情報、業務フローを設計する
- 商品登録と外部連携を行う
- テスト注文で決済、在庫、メール、配送を確認する
- 法令・セキュリティ・権限を確認して公開する
- KPIを見ながら継続的に改善する
個人や小規模事業者がECを始める場合は、自作型やSaaS型で小さく検証する方法が候補になります。独自の業務フローや複雑な外部連携がある企業は、パッケージ型やフルスクラッチ型も含めて検討します。
最も重要なのは、安い構築方法を選ぶことではありません。自社の販売規模、必要機能、運用体制、将来の拡張性に合う方法を選ぶことです。まずは要件定義のチェックリストを使って現状を整理し、複数の候補を同じ条件で比較しましょう。
よくある質問
ECサイトは無料で作れますか?
無料または初期費用を抑えて始められるサービスはあります。ただし、決済手数料、販売手数料、月額料金、独自ドメイン、追加機能、広告費、商品制作費、発送費などが発生する場合があります。
無料かどうかだけでなく、想定売上や注文数に対して総額がいくらになるかを確認しましょう。
ECサイトを作るのにいくらかかりますか?
費用は構築方法によって異なります。小規模な自作型やSaaS型では初期費用を抑えやすい一方、パッケージ型やフルスクラッチ型では、追加開発や外部連携によって高額になることがあります。
比較するときは、初期構築費、月額費用、決済手数料、保守費用、商品登録費、運用人件費を分けて確認してください。
個人がECを始めるなら、どの構築方法が向いていますか?
個人や副業で少数の商品から始める場合は、自作型やSaaS型が候補になります。商品の登録、決済、配送、注文管理を少ない負担で行えるかを確認しましょう。
ただし、販売する商品によっては許認可や表示ルールの確認が必要です。事業開始前に、関係する行政機関や専門家へ相談してください。
制作会社に依頼するか、自作するか迷っています
自作は費用を抑えやすく、スピーディーに始められる点がメリットです。一方、制作、商品登録、集客、分析、障害対応などを自社で行う必要があります。
制作会社への依頼は費用がかかりますが、要件整理やデザイン、開発、公開支援を任せられる場合があります。社内の知識、担当者の稼働時間、必要な機能を基準に判断しましょう。
ECサイトはどのくらいの期間で公開できますか?
商品数や構築方法によって異なります。テンプレートを利用した小規模なSaaS型であれば短期間で公開できる場合がありますが、オリジナルデザイン、外部連携、データ移行、追加開発があると期間は長くなります。
希望公開日から逆算し、商品撮影、原稿制作、審査、社内承認、テストに必要な期間を確保しましょう。
公開後に機能を追加できますか?
構築方法やサービスの仕様によって異なります。SaaS型は標準機能やアプリで追加できる場合がありますが、独自仕様には制限があることもあります。
パッケージ型やフルスクラッチ型は拡張しやすい一方、追加開発費や保守費用が必要です。契約前に、機能追加の方法と費用を確認してください。
ECサイトに必要な決済方法は何ですか?
販売する顧客層や商品単価によって異なります。一般消費者向けでは、クレジットカード、コンビニ、各種オンライン決済などを検討します。法人向けでは、請求書払いや掛け売りへの対応が必要になることがあります。
決済方法を増やすと利便性が高まる一方、契約、審査、手数料、返金処理などの管理も増えます。自社の顧客が利用する決済方法を調査して優先順位を決めましょう。
ECサイト公開後は何を改善すべきですか?
まずは、購入できない、決済できない、送料が分からない、在庫表示が間違っているといった重大な問題を確認します。
そのうえで、アクセス数、商品ページ閲覧数、カート投入率、購入率、客単価、リピート率、問い合わせ内容などを分析し、改善項目を決めます。
ECサイトのセキュリティ対策は何が必要ですか?
管理者アカウントの権限管理、強固なパスワード、多要素認証、ソフトウェア更新、バックアップ、不正アクセス監視、個人情報の適切な管理などが必要です。
利用するECサービスや決済サービスによって対応範囲が異なります。公式のセキュリティ情報や契約条件を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。
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- SEOタイトル:ECサイトの作り方・構築方法を初心者向けに解説【費用・手順】
- メタディスクリプション:ECサイトの作り方を初心者向けに解説。要件定義から構築方法の選定、デザイン、商品登録、テスト、公開までの手順と、自作・SaaS・パッケージ・フルスクラッチの費用目安、見積もり時の確認項目を紹介します。
- 推奨スラッグ:ec-site-how-to-build-cost-process
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